未病とは、

病気ではないけれど、何となく気分がすぐれない、イライラする、憂鬱、疲れやすい、冷え症などなど。
そんな健康から病気へ向かっている、もしくは行ったり来たりしている状態を未病といいます。
 
病院にいってもハッキリとした病名がつかないのも未病の特徴と言えます。
未病を改善することが、健康寿命(心身ともに健康で自立した生活を送れること)を延ばすことにつながります。漢方や薬膳、中医学の考え方を取り入れて、健康でイキイキとした生活を送りましょう!
 

 

  
  
 
 

薬膳とは

近年に中医学や薬膳について中国でまとめられた『薬膳大全』によると、薬膳とは「中医学理論のもとに薬物と食物を配合し、調理加工し、病気の予防と治療に効果があり、健康の維持と増進に効果のあるおいしい食」と書かれています。薬膳には当然、漢方薬(LinkIcon漢方とは)を使った料理もあるのですが、薬の力だけに頼るのではなく、食材が本来持っている効能を十分に理解した上で、「食物と薬物が互いに持っている力を借り、効果や味、香りをうまく引き出し、バランスのとれた食材の組み合わせにより、病気を予防し健康を維持するという食事」「薬膳」です。
薬膳は中医学理論が基本になり、必ず目的」があります。
 

薬膳の目的

「食=健康維持・健康増進
美容、増毛、老化防止、痩身など
 
「食療」=病気治療
粥・スープなどで、風邪や虚弱体質の人、病気の回復期などに使う
大根の消化促進する働きで、食べ過ぎや消化不良の時などに使う 
 

薬膳は体質重視!

まずは各個人の体質を重視し、その人に合った食材を組み合わせることが薬膳の基本です。その上で、季節・体調などを加味して、それぞれの「証」(総合的な病態)に合った薬膳を組み立てること(施膳)が理想となります。 

  
  

漢方とは

7世紀に遣隋使や遣唐使によって日本に伝来した中医学を、日本の気候や日本人の体質に合わせる中で漢方は生まれました。言葉の由来は、オランダ医学(蘭方)と区別するため「漢方」と呼ばれるようになりました。

漢方薬とは

漢方薬とは、診断によって下された処方をもとに数種類の生薬を組み合わせて作る薬のことをいいます。
生薬の歴史は長く漢の時代に中国で最初の薬学専門書とされる『神農本草経』が著されました。365種の薬物を「上品」(長期間用いても無毒なもの)「中品」(無毒あるいは極めて少ない毒性のもので、症状に合わせて用いる)「下品」(有毒なものや効能が強く、副作用があるため連用不可なもの)に分類し、詳しく説明しています。その中には、蜂蜜・棗・くるみ・薏苡仁(はと麦)・山芋などの食物も「上品」のなかに分類され、記録されています。
 
明の時代には、薬学者である李時珍が中薬学の専門書『本草綱目』を著し、その中には、薬膳粥が42種、薬酒が75種、さらに数百種の養生食療の処方が記載されています。
 
このように、長きに渡り経験や実践を通して様々な漢方薬が作られてきました。化学合成された西洋薬とは異なり、植物や鉱物、動物など天然の材料を使うことも漢方薬の魅力といえます。

   
  
   
 
 
 
 

中医学とは

みなさんは、東洋医学という言葉は聞いたことがあると思います。
では、中国伝統医学(中医学)とは何でしょう。
 
広く東洋を捉えて、中国伝統医学<中医学>、アーユルベーダ<インド医学>、ユナニ医学<ギリシア・アラビア医学>、チベット医学などを総称した呼び名が東洋医学です。
 
中医学の理論は、古代中国の自然哲学をベースとして形成されたもので、西洋の医学とは全く異なる体系を持つ医学として発展してきました。
 
人間の身体と自然界は深く結びついたものと考え、自然と身体とのつながり、身体全体のつながりを重視しながら、身体のバランスを調えて治療を行っていきます。
 
中医学の治療方法には、さまざまなものがあります。
 ・中薬 ・鍼灸 ・按摩 ・気功など
 
その治療法の一つに食事で治療する「薬膳」があります。
 
こうしたいろいろな方法を用いて、身体の中の自然治癒力を引き出すことで、病気の改善を図っていきます。